【謹賀新年】『学校に行かないのならもっと良い教育を』の呪縛から解放を!

こんにちは。小沼陽子です。
2025年初投稿!あけましておめでとうございます。
昨年はたくさんの方に支えられ、心から感謝しています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

私はこれまで”朝Cafe”という不登校親の会を7年続け、1,000人以上の母親達の声を聴いてきました。
新年最初の投稿は、最近私がすごく感じていること、そして苦しんでいる親御さん達に伝えたいことを書きます。

○10年前と今、不登校問題の違い

うちの息子はもう20歳なので、私が息子の不登校で辛かった時期はかれこれ10年ほど前になります。
当時は『不登校は親の育て方が悪い』『不登校は犯罪』『不登校=将来引きこもり』という認識が強く、大人達はどうにか学校へ戻さなくてはとみんな必死でした。

私もその大人の中の一人で、息子には本当にひどいことをしてきました。
その後、世間体を気にしている場合でなく、誰から何を言われようと一番大切なのは息子の命だということに気づけたことが私にとっては救いです。

夫も両親も、学校の先生も、病院の先生も、みんながみんな子どもを学校へ戻すこと第一目標に考えている中、学校へ行かずに家で過ごしてい私達親子は相当孤独で、大変な苦しみの中にいました。

今もまだそのような辛さは残っていますが、時代も変わり、当時とは環境が大きく変わってきています。

メディアでは『学校だけが人生じゃない』と良く言われていますし、周囲の大人も『学校が嫌なら行かなくてもいい』という目で見てくれます。
学校の先生も、学校以外の多様な学びの大切さを理解してくださる方が増えています。
学校内フリースクールのような居場所も増え、うまく活用されている様子も多く耳にしています。
そんな社会の変化に伴い、救われた親子はとても多いと思います。

しかし、不登校で苦しむ母親達は全然減らないのです。
親も子どもも、苦しみの深さがもっと深くなってきているとさえ思います。

それはなぜなのか。

○子どもを見ずに知識ばかりが増えるキケン

それは、簡単に言ってしまうと、
『世間は”無理に学校に行かなくて良い”と言っておきながら、それ以外の教育方法が成り立っておらず、教育が各家庭任せになっている』から。

そのため、親御さん達は子どものために様々な教育方法について一生懸命勉強し、知識を増やしています。
それはとても良いことで知識を得ることはとても大切です。

でも気をつけたいのが、
その知識を生かし自分の子どもには『学校より良い教育を受けさせたい』と子どもにプレッシャーをかけてしまうこと。

これは、私も散々やってきたので、親御さん達の気持ちがものすごーく良くわかります。
良さそうなフリースクールがあると、子どもをそこ連れて行こうと会社を休み私だけが必死で、結局、最寄り駅で息子の足が止まってしまう・・・
『あれ?これって、学校に連れて行こうとするのと同じじゃないの?』
私はあるときそれに気づき、ハッとさせられたものです。
学校に行かないのなら、学校以外の教育方法の正解を求めてしまう。
でも正解なんてないんですよね。

知識を得るのは大切だけれど、それは自分の成長のための知識であってほしい。
一番大切なのは、子どもを見ること。
子どもが話す言葉だけに惑わされず、
子どもが何をしているのか?をよく見て、子どもが何を感じているのか?を感じ取ること。
親の感受性の強さが必要です。

○子どもを変えるのでなく、自分が変わる

不登校や教育に関する情報は、私の頃より断然増えていますから、ますます本当に大切なことを見極める力が必要となっています。

不登校の子どもの子育てを、当事者の親だけで抱えるのはキツすぎます。
支えあって一緒に学び一緒に成長しましょう!

親が成長すれば、問題は自然と解決に向かいます。(これは私自身がいつも自分に言い続けていること)

子どもが、引きこもっていても、ゲーム三昧だったとしても、生活リズムがめちゃくちゃだったとしても、それが子どもが今、生きるために必要なことなんです。

子どもがなぜその行動をとることになったのか?何を思ってその行動をとっているのか?
親は見えない大切なところを感じ取り、子どもを受け入れる。
そこから何かが変わるはずです。

せっかく学校という大きなレールを外れて自分の道を歩き出している子どもに、親がまたレールを引いてしまわないように。
子どもの邪魔をせず、私達親が成長し変わりましょう!

☆ブログは小沼陽子のnoteからも発信していますので、ぜひご覧ください!

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