NPO法人優タウン・代表の小沼陽子です。なぜこのプロジェクト立ち上げたのか、そしてこのプロジェクトへの想いをお伝えします。
◆息子の不登校「まさかうちの子が」
私は神奈川県藤沢市に住み、夫と息子と娘の4人家族です。20年勤めた職場を2016年秋に退職し、当プロジェクト活動に専念しております。
私は優しい両親のもとで湘南の自由な気風の中、のびのびと育ちました。
そんな生活が一変したのは、長男が小学校にあがり「
それからは、
◆転換のきっかけ
ある朝、
子供の為ではなく世間体や自分の都合を気にした、自分の為にしているんだと気づき大変ショックを受けました。
◆新たな人生の始まり
それから私は学校に行く行かないの前に子供の幸せを考えて、世間体なんて気にせず我が家は我が子にあった教育をしていくと決
では、子供の幸せとは何か?と考えた時、これまでの私は、子供の幸せだけでなく、
息子の不登校をきっかけに「自分はなんで学校に行ったのか?」「本当は何がやりたいのか?」「これからの未来はどうなるのか?」「教育に大切なことは何か?」など本当にたくさんのことを考えさせられました。
しかしそこで出会った方々やたくさんの本から新しい世界が見えてきて、息子の不登校のおかげで私の本当の人生が始まったと今は思えています。
◆社会の現状
小中学校不登校児童数、
我が子も含め不登校児の中には、
法律が制定され徐々に世間の見方も変わってきているにも関わらず、依然として命に関わるほどのギリギリの状態でいる親子が多いのが実情です。
◆地域のみんなで子供を育てあい、どんな子供も生きやすい社会に
私は「不登校児はダメな子」
というのは法律やフリースクールができても、本人が元気ならないと何も始まらないからです。
そこで私は「ホームスクーリング」という選択肢を作り、子供達は自分の生き方に自信を持ち堂々とホームスクーリングを実践し、そして母親は子供を応援し、
地域の公共施設、大学や大学生、地域の大人達、
◆ホームスクーリングとは
ホームスクーリングとは家庭を拠点に本人の興味や意欲を大切にし
またアメリカにおける全国学力テストでは、
ホームスクーリングの最大のメリットは、家にいても「
◆不登校の根本原因と根っこにある問題
私自身が不登校児の親となってみて一番辛かったのは、子供の学び方に学校以外の選択肢がほぼないという事。また学校という枠から外れた親子は、世間からの厳しい視線や批判にさらされて孤立してしまう事です。
そして更には「不登校は誰にでも起こりうる」という認識が社会でも浸透しつつあるのですが、不登校になると子供の教育は各家庭まかせになってしまい、ホームスクーリングからの就職先の幅もまだまだ狭く、将来の道筋を自分たちで作らなくてはならないという事です。
◆プロジェクト立ち上げ
私達はホームスクーリングという選択肢のある街を作ろうと2017年2月「ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト」を立ち上げました。私達の考えるホームスクーリングは家庭も含めた地域のみんなが「Home!」です。ホームスクーリングという学び方を多くの方に知ってもらい、地域の方々の協力を得ながらホームスクーリングしやすい環境を整えています。子供だけでなく大人にとっても、働き方・生き方の多様な価値観のある街を目指しています。
ホームスクリーングという選択肢ができれば、今、不登校で悩み暗闇から抜けだせない親子にも勇気や希望を与えられます。
子供達は、新しい価値観を持った多くの大人達と触れあい「生き方は一つではない」と感じる機会を多く持つ事ができます。
もともとはNPO法人一新塾という主体的市民を育て社会を変えていこうと活動してる塾で出会った、同じ志をもつ3名で立ち上げたプロジェクトです。一新塾卒塾プレゼンでは、私達のプロジェクトが主体的市民賞を頂き、私はこのプロジェクトが社会に必要とされていると実感しました。
◆現在の活動
現在は仲間も増えて活動がますます広がっています。
具体的な活動内容は、定期的に講師をお招きしてセミナーを開催したり、同じ想いの仲間で集まる「朝カフェ」を定期的に開催し、悩みや情報を共有し繋がりを作っています。
プロジェクトを継続していくうちに少しづつ『みんなにオープン』で『安心安全』を大切にした親同士のコミュニティができてきました。
2021年からは私たちの目指す街の名前を『優タウン』と名づけ、より具体的な街づくり活動へと発展しています。
◆大人も子供も一緒になって作ろう
子供達は一生懸命自分の人生を生きようと変わってきています。なかなか変われないのは私も含めた大人達です。大人が子供からたくさんの気づきを得て、学び方そして生き方の多様な価値観のある社会を大人も子供も一緒になって作れたらなんて楽しいだろうと思います。
地域のみんなで繋がりあい大きな輪となって、どんな親子も生きやすい社会を一緒につくりませんか。どうか皆様のお力をお貸しください。
これからも応援よろしくお願いいたします。
小沼陽子