2023年度 事業報告

昨年度はたくさんのご支援を、皆さま、本当にありがとうございました。

昨年は、6月に法人化し『NPO法人優タウン』がスタートした飛躍の年となりました。
法人化に向けてはじめての作業だらけで、その都度、多くの方々に支えてもらえたこと、心より感謝申し上げます。

NPO法人化したことにより、繋がれる方が変化し見える景色も変わりました。
何年も法人化するかどうか迷っていましたが、法人化したことでビジョン実装に向けて1歩進めたことを嬉しく思います。

ただし、一番大事にしたいのは現場の声を大切にすること。
法人化したからといって見た目だけの組織にならないよう、本質を見極めてコツコツと活動を継続していきます。

『ビジョンは大きく、アクションは小さく』
一新塾での教えをますます肝に銘じて邁進していきます。

引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人優タウン
代表理事 小沼陽子

 


 

2023 年 度 事 業 報 告 書
(2023年(令和5年)6月16日〜2024年(令和6年)3月31日)

1 事業の成果

 2017年2月より前身の『ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト』として活動を続け、2023年6月16日にNPO法人優タウンがスタートしました。9月に優タウンスタッフのキックオフ交流会を開催し、子どもから大人まで29名が参加。今後の活動に向けて家族ぐるみの交流ができました。12月にはNPO法人優タウン設立イベントを開催。藤沢市長、副市長らにもご参加いただき、行政とも協業し、より公益的な事業に取り組む足掛かりとなりました。またNPO設立イベントは不登校経験者の優タウン若者スタッフが中心となり企画・運営しました。イベント終了後も若者スタッフの活動は続いています。

 また各事業は下記のとおり実施しました。不登校親子のつながりの場“朝Cafe”は毎月開催し、朝CafeLINEグループ参加者は116名となり、悩みや情報共有の場となっています。不登校親子の悩みは壮絶であり、いまだに命にかかわる問題であることを再認識した1年でもありました。

不登校当事者として参加された方が、元気になるにつれて、ゆるやかに優タウンスタッフとして参加する流れも増えました。優タウンスタッフが心地よく活動できるようにGoogle for Nonprofits | 非営利団体向けプログラムの登録も完了し、優タウンの組織基盤強化に力をいれることもできました。

2 事業内容

(1)子どもの多様な学びに関する事業 <支出額:86,544円>

ア 不登校親子のつながりの場“朝Cafe”

 ◆内容:

不登校やホームスクーリングを実践している親子は、つながりや情報が少なく孤立しがちです。朝Cafeは不登校親子が集まり、気軽に悩みや情報を交換する場です。朝Cafeで同じような悩みを持つ仲間と出会い共感しあえることが母親達の癒しや元気につながっています。

こども達は隣の部屋で優タウンスタッフと一緒に遊んだりワークショップをして過ごします。朝Cafeは親同士だけでなく、子ども同士のつながりの場でもあります。朝Cafe終了後には親子ダンス披露や演劇会なども開催しています。

◆日時:毎月第4木曜日(計9回)

◆場所:藤沢市役所分庁舎2階 社会福祉協議会活動室

◆従事者人数:不登校当事者含めた子ども、若者、大人 延べ113名

◆受益対象者:不登校当事者親子や多様な学びに興味関心のある方 延べ88人

イ 不登校親子向けワークショップ

 ◆内容:

不登校やホームスクーリングを実践している親子向けのワークショップです。 『牛乳パックでランタン作り』『レジンアート』など小さい子どもができる企画から本格工作ワークショップまで幅広い企画を開催しました。『ゲタ馬作り』ワークショップでは、「家にこもっていた子どもがそれを履いたら外にでた」というご感想もいただき、子どもが外にでるきっかけにもなっています。

◆日時:毎月第4木曜日(計9回)

◆場所:藤沢市役所分庁舎2階 社会福祉協議会活動室

◆従事者人数:2人/回

◆受益対象者:不登校当事者親子や多様な学びに興味関心のある方 延べ54人

ウ 畑を居場所に“ホームスクール畑”“畑Cafe”

 ◆内容:

地域の方の協力を得て、優タウン畑チームを中心に畑活動を実施しました。山を見ながら自然の中で土いじりをして癒されながら、自然の中で思いっきり活動し、親子ともに元気になることを目的に活動しています。また野菜を収穫することが親子ともに自分の自信にもつながっています。畑活動開催日には不登校やホームスクーリングを実践している親子は自由に参加できます。畑の横にシートを敷き、お昼ご飯やおやつを食べたり、子ども達は虫取りや水鉄砲で遊んだりしました。

たくさん収穫できた野菜は市内の子ども食堂に提供。『じゃがいも掘り大会』など季節に応じてイベントや畑近くの「市民の家」を借りて畑Cafeも開催しました。

◆日時:春と秋の毎週水曜日(計30回)

◆場所:茅ヶ崎北部の畑、遠藤市民の家

◆従事者人数:延べ30名

◆受益対象者:不登校当事者親子や多様な学びに興味関心のある方 延べ71人

エ 子ども達の作品展“朝Cafeこどもアート”

 ◆内容:

不登校やホームスクーリングを実践する子どもの中には、興味のあることを思いっきり取り組んだり、さまざまな作品を制作している子どもが多くいます。“朝Cafeこどもアート”では子ども達が制作した作品を展示。作品を通して地域とつながる機会をつくり、子ども達の自信につなげています。

3月7日に開催した“朝Cafeこどもアート“には100点以上の作品が展示されました。何度か参加したことのある子どもは、作品展示だけでなく子ども自ら企画したワークショップも開催しています。

子ども達は通りがかる地域の方々に作品内容を説明したり、ワークショップではお客様に一生懸命教えており、地域の方々との交流の場にもなっています。 

◆日時:2024年3月7日(木)

◆場所:藤沢駅北口サンパール広場

◆従事者人数:不登校当事者含めた子ども、若者、大人 11名

◆受益対象者:不登校当事者親子 10人

◆来場者:200名

(2)子どもを支える地域づくりに関する事業 <支出額:107,310円>

 ア 子どもの権利勉強会

 ◆内容:

優タウンのビジョン『地域のみんなで子どもを育てあい、どんな子どもにも優しい社会』。その街づくりをめざして、優タウンスタッフや不登校当事者親子や多様な学びに興味関心のある方に向けて、子どもの権利や教育のあり方について勉強会を続けてきました。
 勉強会では、多くの書籍やさまざまな事例から知識を深めている優タウンスタッフが講師役をつとめ、それを参加者へ分かりやすく伝えます。難しい内容ではなく、みんなで教えあい、学び語りあいながら、とても楽しく有意義な時間となり、参加者同士のつながりもうまれています。

◆日時:1ヶ月〜2ヶ月に1回(計4回)

◆場所:藤沢市役所分庁舎2階 社会福祉協議会活動室

◆従事者人数:延べ8名

◆受益対象者:優タウンスタッフ、不登校当事者親子、多様な学びに興味関心のある方 延べ24人

 

イ NPO設立イベント開催

 ◆内容:

12月3日(日)NPO法人優タウン設立オープニングイベントを、おかげさまで盛況のもと開催することができました。当日は、藤沢市長、副市長、こども青年部長、議員の方、地域で活動されている他団体の代表の方々、一新塾塾長など多くの方にご参加いただきました。会場には子ども達の作品も展示。素晴らしい作品が溢れていました。

午前の部では不登校当事者のパネルディスカッション、午後の部では優タウンの活動紹介を中心に開催。NPO法人優タウンの前身団体である『ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト』の活動をまとめた報告レポート(2017.2-2023.9)も制作し当日配布しました。

◆日時:2023年12月3日(日)10:00-16:00

◆場所:藤沢市役所分庁舎2階 社会福祉協議会活動室

◆従事者人数:不登校当事者含めた子ども、若者、大人 26名

◆受益対象者:不登校当事者親子、多様な学びに興味関心のある方 延べ48人

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