大学生からの質問①今の学校に対して思うこと・感じることは何かありますか。

ホームスクーリングを研究している学生さんから、ホームスクーリングについて卒業論文を書くにあたりいくつか質問を受けました。その質問に回答する事が私の考えの整理にも繋がりました。ということで、質問&回答を皆様にも共有したく、数回に分けてブログにアップしていきます。

質問:今の学校に対して思うこと・感じることは何かありますか。
(ここでの学校の意味は、お子さんが不登校になる前まで通っていた学校、日本の学校全体、構造など、イメージしやすいもので大丈夫です。)

小学校、中学校、高校と学校の種類に応じて思うところは全く違いますが、小学校について感じることを書かせて頂きます。

小学校は勉強を教えるという役割も大事ですが、それ以上に子供が安心して楽しく通える場所であることが大前提と考えています。

実は私自身は「学校は子供にとって辛いこともあるだろうけど、我慢することも大事だし学校へ行く事は総合的に見てどの子供にとっても良いことだ」という考えを持っていた人間です。

ただ一部の子供にとっては、学校が子供の良いところを潰し学校という存在が子供の人生においてデメリットの方を大きくしてしまう場合もある、と我が子から教えられました。

学校を否定しているわけでは全くありません。学校が楽しければ学校に通うのが一番です。ただ一部の子供にとっては学校が楽しくなくて辛いだけの場所であるケースもあるのです。その場合には私は学校へ行く必要はないと思っています。

我が子はホームスクーリングを選択しました。ホームスクーリングを実践していく中で学校の良さを痛感したのは「自分で友達を探さなくても学校へ行けば友達と触れ合える」という点です。子供は子供同士で触れ合う事が一番楽しいのだと思います。

だからと言って、どの子供でも楽しめる学校になるようにと学校へ変化を求める事は、時間がかかりすぎ、現実的ではないと感じました。

息子の小学生時代を振り返ってみると、息子は遠足や修学旅行など、本人が参加したいと思える行事だけには参加しており、結局、学校とホームスクーリングを組み合わせたスタイルとなりました。

楽しいことだけ参加するなんて甘えている、わがままだと言われましたが、母親として息子の事を一番に考えたら「学校を利用する」という考え方にならざるを得なかった、といのが正直な思いです。

今後も「全ての子供にとって良い学校にする」というのは現実的ではないと考えています。もちろん学校を良くする改革は必要です。ただそれだけではなく、ホームスクーリングを含めて学校の種類や学び方の選択肢をたくさん作り、親子がそれぞれ自分達にあう学び方を自由に選べる社会にすることが大人の役目だと考えています。

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