こんにちは。小沼陽子です。
昨日、多摩大学大学院品川塾特別講座『イノベーターのセルフマネジメント』というウェビナーに参加し、尊敬する天外伺朗さんとお話をさせていただく機会に恵まれました。
天外さんからいただいたお言葉は、私の心の奥底まで響くものがあり、ウェビナー終了後も身体が震えていました。本当にありがたい機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
●私と天外伺朗さんとの出会い
天外伺朗さんはソニーにおいてCD(コンパクトディスク)やAIBOの開発主導
私は息子が不登校になり心身ともに辛い日々を過ごしていた頃、天外伺朗さんの『「生きる力」の強い子を育てる』というご著書に出会い、職場へ向かう電車の中で何度も何度も読ませていただきました。
このご著書の最後のむすびにはこう書かれています。少しご紹介します。
『いろいろ深く考えていくと、結局は、勉強を強制せず、大自然の中で夢中になって遊び回り、たっぷり「フロー」を体験すれば、子どもたちの「いきる力」が伸び、「いい人生」につながるというきわめて平凡な結論に達する。
何も難しいことはない。
子どもたちを勉強机からひっぺがいし、大自然の中に連れ出して、思い切り遊ばせればいいのだ。』
天外さんは子供時代に茅ヶ崎にお住まいで松林で思いっきり遊び、その茅ヶ崎で過ごした5年間でご自身の一生分の何かが培われた、というような記事を読んだことがあります。
私も茅ヶ崎で生まれ、茅ヶ崎の空き地や林で毎日夜遅くまで思いっきり友達と遊んだ体験が、今の私の一番の軸となっています。
同じ茅ヶ崎育ちというのも天外さんとの嬉しい共通点です。
天外さんのご著書に『宇宙の根っこにつながる瞑想法』があります。
このご著書に出会い私は瞑想というものを知り興味を持ち、天外さんのCDを聴きながら私なりに瞑想を始め、今でも毎日瞑想を続けています。
私は天外さんとは一度もお会いしていませんでしたが、これまで天外さんにたくさん救われてきたので、感謝の気持ちでいっぱいなのです。
●コントロールをしない
そして昨日は天外さんが講演されるウェビナーに参加。
天外さんの講義を聞くだけだと思い、ミュート&カメラオフで軽い気持ちで参加したのですが、まさかのブレイクアウトルームがあり、その後の質疑応答で私も質問させていただくことができました。
私は「自分の息子が不登校になったこと」「仕事をやめてプロジェクトを立ち上げたこと」を説明し、「安心安全を保ちながらどう組織の運営したら良いのか?」「メンバーそれぞれが興味のあることをやるやり方でいいのだろうか?ちゃんと目指す未来にたどりつくのだろうか?」
そんなことを質問させていただきました。
天外さんからは、最初に不登校について次のようにお話くださいました。
「人類は進化すると型から出ようとする。不登校児は進化した人類であり、息子さんは進化してたんですね!」「でも型の中の人たちからは反発があります」
そして組織については、
「組織をコントロールしようと思わない方がいい」
「コントロールしようと思ったら上手くいきませんよ」
「メンバー同士で自分史やどうしてこのプロジェクトに関わっているのか、を語る時間が大事」
「組織は生命体として動く、コントロールしようとせずどっちに向かうのかみんなですり合わせる」
「生命体として方向性を発見していく」
「エボリューションパーパスを見つける」
「これまでは行動のマネジメントだった、これからはbeingのマネジメント。それができるとすごく楽になりますよ」
というお話をしてくださいました。
確かに、私がどうにかしようと一生懸命がんばればがんばるほど、おかしくなっていくような気はしていました。。。
『では、私は何をしたら良いのでしょうか?』
との質問に「何もしなくていいんです。自分史を語る場みたいなのを作ったり、ファシリテーションをすればいいんです」
ということ。
それを聞いて、私は肩からスーッと力が抜けた気がしました。
最後に天外さんが
『あなたならできると思いますよ。優しそうだし。』
とおっしゃってくださり、本当に本当に嬉しくて勇気ずけられました。
●安心安全な場とは
メンバーそれぞれが、楽しく思いっきり活動できる場であるために、私はコントロールしようとしない。私はみんなが活動しやすいような場や雰囲気を作ることが大事。
行き詰まってしまったらこれを思い出そう。
「安心安全な場」と言語化すると嘘になる、と天外さんがおっしゃっていました。
言葉にださずとも、私はいつも通りおっちょこちょいのままで、失敗ばかりでみんなに助けられてばかりだけど、それを見た方々が心にすんなりと安心安全を感じてもらうことができれば、それが安心安全な場なのだろう。
がちがちにならずに、ゆるめて生きよう。改めてそう思いました。
天外伺朗さま、そしてウェビナーを企画してくれた多摩大学さま、素晴らしい機会を作っていただき本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。