こんにちは。小沼陽子です。
藤沢市でも5月6日(水)までとされていた休校期間が、5月31日(日)まで延長されることになりました。ただし、今後の状況で短くなったり長くなったりすることもあり得るとのことです。
●学校に行きたくても行けない不安
学校に行きたくても行けない不安に苛まれている親子は多いのではないでしょうか?
「他の子供は勉強しているのに、うちの子は全然勉強していない」
「他の子供と差がついてしまう・・・」
「ゲームばかりやっていて・・・」
「この子の将来は大丈夫なのか?」
これは我が子が不登校になったとき、私の頭の中で毎日のようにグルグル回っていた悩みです。
この不安に耐えられず、私はとりあえず子供を学校に行かせたい、子供も学校に行きたいと口では言う、なのにどうやっても行けない、子供の身体が動かない、という親子共に辛い毎日を過ごしていました。
●オンライン学習ツールはたくさんあるけど・・・
当時の私は「お金で解決するなら安いもの」という考えのもと、オンライン学習やら家庭教師やら色々試しました。
しかし、どれも続かないし上手くいかない。
今となってみれば、本人に学びたい意欲もモチベーションもなくリアル授業でさえ受けられない状況の中、有名講師と言われる先生の授業といえども、パソコンの画面を一人でずっと見ているなんて、絶対ムリ!とわかります。そりゃ眠くなっちゃいます。
本当に「今となってみれば」なのですが、あんなに一生懸命勉強させていた時間はなんだったんだろう、と思います。子供にとっても全く身につかなかったし。
親も子供もストレスが溜まるばかりだし、せっかくあんなにたっぷり時間があったのなら、もっと楽しいことをやれば良かったのに、と思います。
●好きなことを思いっきりやる時間をつくり、それが勉強につながる
色々と試みて「これは意味ないなあ」と心の底から感じた時から、私も吹っ切れました。
そして子供達といっぱい遊びました。遊んであげるというより、自分が楽しいことを勝手にやっていたという表現が正しいかな。
平日のディズニーランド、平日プール、平日だからこそ空いてるしお得な〇〇遊びをたくさん、家でもユーチューブを見まくったり、ユーチューブを見ながらヨガをやったり、本を読みまくり、映画を見まくったり、たくさんたくさん考えたり。(今もその生活ですが)
子供は子供でそれぞれが勝手に好きなことをしていました。
絵をひたすら書いたり、ゲームをやったり、トレーニングをやったり、公園でサッカーをやったり、漫画を読んだり、アニメを見たり、他にも毎日好きなことをやりたいだけやっていました。
不思議なことに、好きなことをやっていただけなのに、子供達は勝手に教科書的な勉強もするようになりました。
オンラインを利用したり、昔ながらの紙の参考書を購入したり、自分の使いやすいものを自分で選び勉強しています。
息子の場合は勉強自体に苦労しているというより、何を使いどうやって勉強するのがいいのか?を考えるのが一番難しいと言います。
●大事なのは子供の意欲
色々、考えさせられましたね。
私が自分の好きなことを勝手にやりだしたら、子供も元気になり、結局、教科書的な勉強もやりだしていたという事実に。
オンラインはとても便利で、もちろん利用できた方が良いです。ですがオンライン学習ツールが大事なのではなく、子供自身が何を学びたいのかが大事で、それがはっきりしていれば、昔ながらのドリルだって全然問題ないのです。
つまり、どんなに素晴らしいツールを揃えたところで、子供に学びたい意欲がなければ何にもならない。逆に意欲さえあれば、遊びは最高の学びになるし、参考書もオンラインもどんどん使いこなしていきます。
単なる理想論を唱えているだけと思われがちで、伝え方が難しいのですが、親も子供も教科書的な勉強だけに捉われず、楽しいことをたくさんしましょう、と言いたいです。
私の不登校やホームスクーリングで苦労した数年間の経験が、今、不安に陥っている親子の何らかのお役に立てたらいいなと思います。